« 何かを伝えるために | トップページ | メールは便利だけど »

2010年3月 2日 (火)

対称性と兆し

自然界には完全な対称(symmetry)というものは存在しないそうです。

例えば顔も左右対称にはなっていない、どんな整った顔立ちの美人も、左右完全に対称の顔だったら何かおかしい。なぜか微妙に対称でないから美しいのだそうです。

自然界の非対称は、欠けたところだからこそ変化を起こすもの…つまりそれが生命力だというのです。

これは易経でいわれる、変化の本質のようです。

樹木の治療にも同じようなことがあります。樹木に元気がなくなったとき、適度に傷をつけたり、枝を落とすという治療を行うそうです。

それは、傷をつけることによって欠けたところが変化を生むからだそうです。足りなくなったものを修復させようと生命力が動き出すことが回復なのです。

企業経営にも同じことがいえます。

「問題」は起きたほうがいいのです。変化のないぬるま湯のほうが恐い。問題意識があって初めて鍛えられるものであり、「問題」は企業を育ててくれる、成長に不可欠なものです。

しかし実は、「問題」というものは絶えず生じているもの。小さな問題は日々生じていても、それに気づかない、あるいは気づくのを恐れているために、なかなか問題意識にまで発展しません。

まずは「問題」を恐れずに、その「問題」が気にすべきものなのか、気にしなくてもいいものなのかを見分けることが重要です。

問題があるのに、改善する努力を怠ると大きな問題に発展しますが、問題意識をもって改善努力を重ねると、やがて乗り越えてよい方向へ向かって行きます。

ところがそのよい状態が続くと再び慢心が出て小さな問題を気にしなくなり、いつしか大きな問題が生じる…不思議なもので、普通はそれを繰り返してしまうものです。

私たちは、常に自分がその循環の中のどこにいるのかを客観的に見ることが大事なのです。

そして変化や問題に対して、常にそのときにすべきことをすればいいだけなのです。

問題を見つけたら、落胆するのではなく、きちんと対処するだけのこと。

問題となる事実を直視することは、自分で自分を恥じることなので、言い訳をしがちですが、大事なのはここできちんと自分と向き合うこと。

ここでいい加減に自分に言い訳をして済ませてしまうと、また同じ事を繰り返してしまうのですね。

また、対称性の最もおもしろい考え方に、「兆し」を作りだせるということがあります。

事業を季節に準えて、現在が冬で、土を耕し、よい種をまく時期だと思ったら、とことんありとあらゆる手段を尽くして準備をすること。その準備を徹底すれば、あとは時を待つだけになる。

不思議なことですが、準備を尽くすほど、時だけがまだそろっていないという非対称の状態になるので、完全な対称性を求めて「兆し」を作り出すことができるのだそうです。

な~んだ、当たり前じゃない。。と思う人もいるかもしれませんが、ほんとうの準備、努力は必ず報われるということが、古の昔からの原則と思うと、勇気がわいてきます。

そして、その、“とことん徹底した準備”…口で言うは易しですが、誰にもできることではないからこそ、兆しを作り出すことができるのですね。

« 何かを伝えるために | トップページ | メールは便利だけど »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 何かを伝えるために | トップページ | メールは便利だけど »

フォト

Twitter

2017年2月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28        

MBC Group

無料ブログはココログ