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2010年3月10日 (水)

モノづくりを考える

ある経営者の勉強会で、“「モノづくり」を考える”というテーマの講演を聞きました。

スピーカーは、元・花王株式会社会長の常盤文克先生です。現在は経営アドバイザーなど、多方面でご活躍されているそうです。

モノをいろいろな面から見つめ直す、貴重な興味深いお話を伺うことができました。

大昔から、「物活論」など、物には命がある、心がある、という思想がありました。

人は物の中に神を見ていました。

ここ数十年は物余りの時代ですが、長い人類の歴史の大半は物不足だったのです。

物は人間存在の根源であり、物に感謝し、大切にすることは、心を大切にすることだったのでしょう。

「モノづくり」といいますが、技術だけでは物はできません。

技術を物に具現化するために、技術と物をつなげる人の心が必要です。

技術に人の思いや夢が加わり、人やお金を動かしてはじめて、物が生まれます。

思いや夢が人を共鳴させることによって、技術は形ある物を作り出すのです。

だから「モノづくり」の前に、「コト(=事)づくり」が必要なのだと、常盤先生はおっしゃいます。

また、よく聞く話ですが、高齢者の身の回りの物を処分しすぎると、痴呆が進むことが多いそうです。

それは物を介して思い出や精神的な支えなど、今まで生きてきた人生がつながっていることが大きいからだといいます。

物は単なる物質ではないことを表した例なのでしょう。

大量生産と使い捨てられる物たちのおかげで、私たちの生活は格段に便利になっています。

ただ、見かけ上の性能だけが人の心や生活を豊かにしてくれるものではありません。

どんなに便利で物があふれた時代であっても、使っていて幸せを感じる物、心を豊かにしてくれる物を見る目を養い、大切にすることは、人生を豊かにするコツの一つなのだと思います。

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