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2009年12月 9日 (水)

歴史の流れを洞察すること

昨日、西原春夫先生の講演を聴きに行きました。

西原先生は、元早稲田大学総長、現在、アジア平和貢献センターの理事長をされていらっしゃいます。

『日本改革論に必要なものの見方』というテーマでしたが、世界の中でこれから日本はどのような方向へ行くべきか、ということをわかりやすくお話していただきました。

未来を考えるときに大切なものの見方は、歴史の流れを知ることだそうです。

人類全体の歴史、特にヨーロッパ3千年の歴史から概観すると流れがわかりやすいということです。

歴史は、常に新たな道具が発見され、それによって経済政治機構が急激に発展した流れになっています。

ここで新たな道具とは、蒸気機関、電気、自動車、航空機、半導体、そしてパソコンと、その時代を大きく変えるきっかけになったものです。

その道具によって、よい成果も悪い効果も現れます。最近では、その悪い効果が、金融恐慌や環境問題と見ることができ、歴史の流れは法則的なものだとおっしゃいます。

未来を考えるとき、現在の問題点だけから考えると、正しい方向を見つけることができません。

未来は過去から現在に至る延長線上にあるので、その流れを洞察して考えることが大切なのです。

歴史が不得意だった私にとって、とても新鮮でした。

そのような観点で歴史の流れを勉強できたら、全ての歴史上の出来事も、大変興味深いものになると思いました。

かつて日本は中国から基本を学び、そこから独自の日本文化を創ってきました。

それは、広大な国土をもつ中国のものを、狭い国土にそのまま持ち込むことができなかったから仕方がなかったことだったとしても、日本人の繊細さ、勤勉さによって、精密で質の高い、日本ならではの新しい物を創りあげたのです。

これは日本が誇るべき個性であり、このことをよく考え、本来の強みを見直すことも、今後の経済発展の鍵になるのではないかということでした。

先日、テニス仲間のCさんから、最近の中国経済の話を伺いました。

Cさんは中国人ですが、日本に長年住んでいらっしゃって、日本で会社を経営し、毎月、北京にも出張されています。

中国経済は大変活気があり、北京の発展も目覚しいとのこと。

資源を豊富に持ち、人口も多く、これからの発展が期待される中国は、今や先進諸国から頼られ、先進国をリードする立場になる要素を充分に持っています。

Cさんから、日本から輸入した新幹線を、今度は中国が、ロシアやアメリカに輸出するのだと聞きました。

驚きましたが、ちょうど今朝、テレビのニュースでもそのことが特集になっていました。

JR東海が、新幹線をシステムごと海外に輸出しようと、海外向けにプレゼンを行っていることを知りましたが、ライバルは中国や韓国ということでした。

そして、新幹線の輸入を検討しているベトナムの担当者は、日本の対応が遅いという感想をもらしていました。

韓国も中国も国策で動いているのですから、対応の速さには敵わないのかもしれません。

これから日本はどうなるのだろう…多くの人が不安に思う昨今ですが、歴史の流れの中から、そして世界の動きの中から、現在における問題がなぜ発生したのかを考えれば、それに対して日本だからこそできることが見えてくるような気もしてきました。

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コメント

お久しぶりです。

私も今朝のTVでベトナムの新幹線のニュースを見ました。
今朝の出勤途中の車内で主人と話題にしていました。
フランス系の韓国とドイツの系の中国が国策で新幹線を売り込んで
いるようでね。中国は日本の新幹線も導入していますね。
中国はさらにアメリカの高速鉄道にも名乗りを上げているとか・・。
新幹線の競争相手はフランスのTGVで時速○○○Kmの競争の時代は遠い昔の話となりましたね。今は、技術競争よりも国家間の力の競争・・。日本人も日本の政府も苦手ではないでしょうか・・。

今も未来も過去からの流れですから、その流れを知ることがどんなに大切なことかと痛感しています。
日本の世界に通用する技術の芽が摘まれない様願っています。

技術は常に「世界一」をめざし続け、「世界二位や三位」を目標にしていたのでは日本の将来は見えてこない様に思います。

投稿: 雪之華 | 2009年12月 9日 (水) 13時44分

雪之華さんもTVをご覧になっていたのですね。
ちょうど中国の友人から聞いたばかりだったので、とても興味深かったです。
国家間の競争は、日本は、特に緊縮財政(?)になっている今、太刀打ちできないような気がします。
雪之華さんは歴史に詳しくていらっしゃるので、歴史的なものの見方をずっとされているのだろうと思います。私はこれから勉強していかなければと強く思いましたrock

「世界に通用する日本の技術の芽」を守らなければならない…ほんとうにそう思います。
資源のない小さな国、日本がここまで来れたのはなぜだったのか、きっとそこに日本再生のヒントがあるのですね。先人が世界トップの技術を目指し続け積み重ねた財産に改めて敬意を感じるとともに、将来も日本はやはり物づくりの技術を大切にしなければと思うのですconfident

投稿: ami | 2009年12月10日 (木) 13時45分

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