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2009年8月 6日 (木)

3歩進んで…

“3歩進んで2歩下がる”という意味が、以前はよく理解できませんでした。

「前進」にはプラスの、「後退」にはマイナスのイメージがあったからです。

しかし、大きな流れで「時」というものを見たとき、その“3歩進んで2歩下がる”という動きが大事な時期があることを知りました。

どんな組織にも、人にも、プロジェクトにも、成長過程があります。

たとえば会社の成長過程を見ていくと、大きな志はあるがまだ誰にも認められていない創業の頃があり、努力を続け、それが誰かに認められて引き上げられ徐々に業績をあげていく時期があり、先輩の姿を真似てひたすら精進していく時期があり、そしてあるとき、大きな飛躍をする時があり、その後は、それが持続していくか、あるいは下降していきます。

もちろん、飛躍の後にも新規事業や組織変更によって、さらに新たな成長過程が生まれ、再び成長の途を繰り返すこともあります。

ここで、“3歩進んで2歩下がる”という動きが大事になるのは、大きな飛躍をする直前の段階にある時期なのです。

この時期には、大きな揺らぎがあります。

それまでの努力や人脈が徐々に積み重なって、あるときに大きなプロジェクトの話が入ってきたりします。

ただ、継続して入ってくる状態にはない段階なので、まだそれは安定した状態ではありません。

そんなときには、3歩大きく勇気を持って確実に前進したら、その後には、必ず創業の志を振り返りつつ、現実と照らし合わせる…(身の丈に合っているのか、まだ3歩も踏み出すには早いのではないか)…そこで2歩下がることが必要なのです。

全体を見たときには、たとえここで後退しても、確かな1歩を踏み出していることになります。

3歩前進、2歩後退という動きをすることによって、「時」との呼吸合わせをしているのだと、易経の先生から教えていただきました。

それでは、いつ飛躍する時期が来るのかというと、「時」にぴったり合ったときこそが、飛躍の段階へ移ったときなのだそうです。

「時」にぴったり合っているかどうかは、頑なな心では見ることができません。

どんなことにでも当てはまりますが、とりわけ経営者は経営判断にあたって、こだわらず、とらわれず、きめつけず、自らを客観的に見ることができるように努めることが大切だと改めて思います。

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