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2009年3月27日 (金)

旅立ちの朝

P3270906 3月25日。毎年、その日を迎えるたび、私は「東京に来て、○年。」と、学生の頃から数えてきました。特に何をするわけでもないのですが、あの実家から出発した朝を思い出して今の自分はどこにいるか、その位置を毎年自分なりに確かめてきたような気がします。

あの朝はとてもよいお天気で、朝もやのような白っぽい色の光の中、近所の人にも見送っていただいて父の運転する車で、両親と三人で実家を出発しました。取り急ぎ必要な荷物を車のトランクに詰め、これから一人で暮らす東京へと向かいました。不安と期待の入り混じった気持ち。朝の日差しが眩しかったのを覚えています。

夕方、ようやく到着した東京もよいお天気で、沈丁花の甘い香りの風に包まれていました。小さな部屋に入ると、キッチンには黄色のフリージアが一輪、コップに挿してありました。それは大家さんの優しい歓迎の気持ち。あまり日当りがよくない古い部屋の中で、フリージアの黄色が鮮やかでまるで陽だまりのように明るく見えました。そのときから、私の東京での一人暮らしが始まったのです。

時々、街や駅で、東京にまだ慣れていない(?)雰囲気の若い人を見るたびに、あの頃の自分を思い出します。とりわけ、あの頃からの数年は、今思い返しても辛かったことや恥ずかしくなるようなことがたくさんあるので、決して若い頃に戻りたいとは思わないのですが、今、困っている子がいたら応援してあげたいなぁ、何かしてあげたいなぁ、と、ちょっぴりおせっかいな気持になる季節です。

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