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2009年1月24日 (土)

東京の景色

数年前に計画された再開発の工事が都心のあちこちで進んでいます。

私の自宅のマンションは大型オフィスビルの上にちょこんと乗った住宅棟です。その建物は、やはり十数年前から再開発の計画があり、一帯の住民が合意、協力した結果、今から10年ほど前に完成しました。そのため、マンションの住民の多くは元々の地権者で、古くからその土地に住み慣れた方々です。

マンションを建設する際は、限られた広さの中で効率よくスペースを使って各戸を作るのが普通だと思うのですが、ここは地権者に気を遣ったためか、結構、無駄なスペースが多く、それほど集合住宅の窮屈さを感じない造りになっており、かつ、プライベートも守られた設計になっています(竣工時には、東京都から賞をいただいた住宅設計だったようです)。

私の住居は、リビングが西側、プライベートスペースが東側と、両方の眺望が備わっているのですが、西側の眺望はとても素晴らしかったのです。リビングの西側一面は全て窓になっているのですが、12階(とはいっても下がオフィス棟ですから、普通のマンションの12階より高い位置にあると思います)の部屋から新宿方面を望む景色は、神楽坂の街から新宿の高層ビルまで、お天気の良い日には富士山まで広がっていました。

夕方の時間帯が特に素晴らしく、夕焼けが時間の経過とともに徐々に暮れなずみ、いつしか星が瞬き、漆黒の夜へと移り変わる頃には都心のビルや首都高の灯りが煌いていて、ほんとうに何もせずにその数分間、ぼ~っと外を眺めているのが至福の時でした。

…そんな贅沢はつい半年前までのことです。

ところが現在、西側は再開発ビルの建設中。道路一つ隔てた向かい側の敷地ですから、ほんとうに目の前です。なんと38階建てと聞いています。窓の半分近くはそのビルで景色をさえぎられてしまいました。神楽坂はもちろん、大好きだった新宿の夜景は部屋からは見えなくなりました。

Mr. Childrenの「東京」という歌を思わず口ずさんでしまいます。~思い出が一杯詰まっている景色だってまた破壊されるからできるだけ執着しないようにしてるnotes~ほんと、東京って、ちょっと見ないでいるとどんどん変わってしまう。切ないですね。

丸の内の街だって、この数年で激変しました。淋しいけれど、立ち止まってはいけないんだなぁ。

でも、そんな東京の中で、私のオフィスのある岸本ビルは、馬場先濠の向かいにあって、毎日、オフィスの窓から眺めるお濠の美しさ、空の広さは、皇居がある限り、ずっと変わらないのだと思うと、なんだかものすごく得した気分になりました。お濠を潰して高層ビルを建てることなんてあり得ないですものね。ほんとうにありがたいことです。

変化を恐れるな!なんてスタッフに常々言っているくせに、思いっきり懐かしい景色に執着する私でした。

P1240749 オフィスの窓からの眺め。ここはきっとずっと変わりませんね。

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